ピンチをチャンスに~外出自粛期間だからこそできること

“保育者の専門性”の指導をされている高山静子先生のブログより

1 親子ともに免疫を高める生活をしましょう
午前中に光を浴び、ふだんよりも早く夕食を食べ、家族で早めにたっぷりと寝ちゃいましょう。不安だと免疫が下がるので、気持ちの軽くなる音楽をかけたり、家族でテーブルゲームや、あっちむいてほいをしたりして笑う生活をしましょう。

2 「関わり貯金」をしましょう
ふだんは忙しくてできなかったことを、この時期にやってみましょう。一緒に遊ぶ、ご飯を子どもとゆっくり作る、部屋の掃除の仕方や洗濯の干し方をていねいに教えてみるなど、ふだんはできない「関わり貯金」をして、10年後に(あの時、一緒に色々なことをしたね)と思いだしましょう。

3 子どもの発達欲求を理解しましょう
子どもは発達するために心と体を動かしたいという欲求にあふれています。乳幼児期は手を使い、動き、人と関わることによって脳のシステムを作る時期です。そのため子どもが家にいると家が散らかります。また親にまとわりつきます。
家が散らかったら「ああ立派な脳ができたな」とあきらめましょう。まとわりついてきたら、「人との関わり方を学びたいんだね、なんて学習意欲の高い子なんだ」と喜びましょう。親が「めんどうだ」と思うことはたいてい子どもにとっていいことです。

4 親子で運動を毎日しましょう
植物は動かないので脳は不要です。人間は道具を使い動き人と関わるために脳が必要です。とくに2歳頃からはバタバタとした動きを欲します。人込みをさけて動き回る時間を作りましょう。マンションの室内では、床に分厚いマットを敷いて防音をしたうえで、手押し車、布団の上で転がる、相撲、ダンス、体操(運動量の高い大人向けを)子どもが全身を動かすことができるようにしましょう。掃除や洗濯などの家事も運動です。

5 子どものストレスになるものを知りましょう
子どもにも礼儀を守りましょう。「ばかじゃないの」など、大人に言わない言葉は言わないようにしましょう。子どもの行動や話は、一度「それがしたいんだね」「そう思ったんだね」と、声に出して受け止めてみましょう。
子どもによって映像メディアの光や音刺激がス
トレスになる子どもがいます。スマホでゲームをすると機嫌が悪くなる、テレビを見た後は異常に動き回るという行動が見られたらメディア視聴は控えましょう。

6 追いかけられたら追いかけましょう
逃げると追い、追うと逃げるのが子どもです。子どもは親が電話をしたり、仕事に夢中になったりしていると「私を見て、見て」と寄ってきます。そんなときには一度仕事をあきらめ「好き好き大好きだよ」と抱きしめ、高い高いやグルグル回しなど子どもがもういやと逃げていくほど関わりましょう。仕事の机は子どものすぐそばに置いて、子どもにまなざしを送り声をかけるようにしましょう。